勿体無い切手の消印

日本の切手を受取った外国人は、こぞって日本切手のデザインや印刷色に賞賛の言葉を寄せてくれます。しかし、とても残念に感じている人たちが沢山いることも事実です。

その理由は、切手の消印がローラー消し(通称「棒消し」)になっていることです。

丸いスタンプ消しには、日付や郵便局の所在地名があることを、はっきりと認識している日本人は少ないように想います。

外国人の多くには切手収集家もいるようで、ベットリとインクが付いた「棒消し」は不評以外の何ものでもありません。

私が良く行く郵便局では、窓口で差出した郵便物には、最近は「スタンプ消し」をしてくれます。これは、前述の外国人の意見を説明して、私が「スタンプ消し」にするよう申し入れたからです。残念ながらポストに投函された郵便物には、「棒消し」処理がされているとのことでした。

沢山切手が貼られている場合は「棒消し」で一気に済ませるのが、手間が掛からないからです。その理由は「出来るだけ少ない回数で消印すること」と言うような規定があるからだと聞きました。例えば4枚切手を貼る場合は、私はタテに2枚、ヨコに2枚を少しずつ間を空けて、中央に一回だけの「スタンプ消し」で済むようにします。

もともと切手は大切な商品のはずです。剥がれそうになった切手の上から、セロテープを張るという職員もいました。切手を使用した人や、郵便物を受け取った人に対する配慮が欠けているのではないかと私は思います。

皆さんも窓口で、受取る相手は切手収集家だといって「スタンプ消し」を要望すれば、必ずそうしてくれるはずです。

日本の切手を自慢できる、日本人でありたいと願っています。